ロミオとダイエット

これは、実際にはありえない、ロミオとジュリエットの話である。
しばらく両親から面会を禁じられた二人は、親の目を盗んでやっと会うことができたその時、
ジュリエット:お~、ロミオ。ロミオ、ロミオ、あなたはどうしてロミモなの!
ロミオ:お~、いとしいジュリエット、さあ、こっちにきてきつく抱き寄せておくれ。

暗がりでよくみわけがつかない二人だったが、階段を駆け下りたジュリエットは、喜び勇んでロミオに飛びついた。が。その時、ブチューとなにかが押しつぶされる音が響き渡った。
ロミオ:お~。ジュリエット。しばらく会わないうちにすっかり重くなってしまったね。

そう、ジュリエットは、ロミオに会えない悲しみから、ついつい過食に走りいまではすかり肥満体になってしまっていたのだ。

ジュリエット:ごめんなさい、これも恋しいあなたに会えない悲しみゆえよ。
ロミオ:これでは、あなたにつぶされて、今じゃすっかりハムレットです。

というなり、ロミオは息絶えた。それ以来、彼女のことをだれ言うこともなく、DIEエットと呼ぶようになったとかならなかったとか。

今は昔の物語。